東京への遠征中にスマートフォン(ASUS Zenfone 2 Laser)のディスプレイが突然映らなくなってしまいました。「充電を行うとバイブレーションが動く」「カメラを起動してから画面をタッチするとフォーカスを合わせる音がする」といった状況から,ディスプレイにのみ異常が発生しており,OS周りには異常はなく,タッチスクリーンも生きていると推測しました。
山手線の上でお亡くなりになったZenfone2Laserですが,ディスプレイが完全に死んでいるようです(スクショの音が鳴りました)
— しょラー (@shora_kujira16) 2017年2月16日
スマートフォン全体が完全に動作しなくなってしまったのであればデータの救出も諦めるしかありませんが,ディスプレイ以外は正常に動作しているようなのですからできる限りのことはやっておきたいものです。この記事では同じような状況に陥ってしまった人のための最後の悪あがきを紹介します。
スマートフォンがMHLに対応しているとき
MHLケーブルはスマートフォンのUSB microBに接続することでディスプレイの表示をHDMIに出力するケーブルです。スマートフォンがMHLに対応しているならば最も確実な方法だと思います。
ELECOM MHL変換ケーブル 3m ブラック MPA-MHLHD30BK
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この方法の弱点としては低〜中価格帯のスマートフォンはMHLに対応していないものが多いということが挙げられます。私が使用していたASUS Zenfone 2 Laserがまさにこのタイプで,この方法は使えませんでした。
スマートフォンがMHLに対応していないとき
この場合は何とかしてPCに画面を転送することを目標にします。私が使ったのはVysorというChromeアプリで,マルチプラットフォームに対応しています。
このアプリを使うためにはAndroidのUSBデバッグを有効にする必要があります。ディスプレイが映らない状況ではUSBデバッグを有効にすることがそもそも難しいのですが,ここではUSB経由でスクリーンショットを転送するという方針を取りました。私の場合は幸運にも,スマートフォンのパスコードの入力さえしてしまえばAndroid File Transferを使うことでUSB経由でスクリーンショットが保存してあるディレクトリを覗くことができました。スクリーンショットで現在の画面の状態を確認することができればUSBデバッグを有効にする画面まで移動することはそれほど難しくありません。あとは前述のアプリを使えばPCに画面を転送することができるだけでなく,PCからスマートフォンを操作できます。