凪のあすから聖地巡礼2024(10周年記念 熊野市スペシャルトークショー参加記)
前回
前回の訪問からの出来事
前に熊野市を訪れたのは2018年の春だったので、凪のあすからの放送開始から4.5周年くらいの時期だったということになります。凪のあすからは放送当時は爆発的に人気を博したわけではなかったと思うのですが、ファンには今でも根強い人気があり、放送から何年も経ってからも展示会の開催や新規イラストの公開、新規グッズの販売などが行われていました。
2019年(放送開始からだいたい6年)の「色づく世界の明日から」とのコラボレーション展
【色づく×凪あす展示会のお知らせ】
— 凪のあすから (@naginoasukara) 2019年7月1日
篠原俊哉監督×ピーエーワークスの2作品がコラボレーション!
有楽町マルイにて制作資料の展示やフォトスポットのほか、オリジナルグッズ販売もございます!
7月12日(金)より✨遊びに来てください✨
詳細⇒https://t.co/3TwG8d6I3g#iroduku #nagiasu pic.twitter.com/nHmTLJMwdX
2021年(放送開始から8年)の「色づく世界の明日から」「白い砂のアクアトープ」とのコラボレーション展。10時に整理券を受け取って入場できたのが16:30とかだった記憶があります。
𓏸𓈒凪のあすから×色づく世界の明日から×白い砂のアクアトープ コラボレーション展〜海の色を巡りに〜 開催決定!!𓈒𓏸
— インフィニット ∞ 公式アカウント (@Infinite_PRdayo) 2021年10月14日
東京◯渋谷モディ
'21年11月12日~11月21日
大阪◯なんばマルイ
'22年1月13日~1月24日https://t.co/MVpYrUaFXt#海の色を巡りに展 #nagiasu #iroduku #白い砂のアクアトープ pic.twitter.com/gAd2RDlFn3
時が経つのは早いもので、公式から10周年である旨のツイートが出たのを見たときには「ついこの前は5周年だったはずなのに…」という感じでした。今年も何やってくれるのかな?さすがにもう難しいかな?と思っていたところ、「10周年記念CMを一緒に見よう!」という趣旨の Twitter スペースにて、今年は凪あす10周年記念イヤーとしてさまざまな企画を準備している旨の発表が行われていました。
今晩22時50分から一緒に見よう!
— 永谷敬之(ナガッチョ) (@Infinitedayo) 2023年10月3日
永谷のアカウントでspaceしながらよろしくお願い致します!#nagiasu#凪あす10周年 https://t.co/IrEGqH8FFX
またグッズの販売などやってくれるのかな?と期待していたところ以下の告知が行われました。

— 凪のあすから (@naginoasukara) 2023年11月30日
*・゜゚・*:.。..。.:*・
凪のあすから × 熊野市⁰ スペシャルイベント
*・゜゚・*:.。..。.:*・

放送開始10周年を記念し⁰5大企画を1月からスタート!
具体的な内容は12月に順次発表します

企画の情報はこちら⁰https://t.co/YKhxwHVIxh#nagiasu⁰#凪のあすから
トークショーをやってくれるのか! 10年も前のアニメなのに!
開催場所は…… 三重県熊野市!?!?!?
準備
公式のバスツアーが企画されており参加費6万円を払って行くつもりだったのですが「6万円を即決できる人はそこまで多くないだろうし、家に帰ってから申し込むか」と思って油断していたらあっという間に枠が無くなってびっくりしました。あのときすぐ申し込むべきだった…
2024年1月14日~15日
— 凪のあすから (@naginoasukara) 2023年12月13日
公式バスツアーの発売開始!
★スペシャルトークショー
★舞台のモチーフバスツアー
★コラボホテル開催の「海ひかり」で宿泊
★コラボメニュー夕食つき
and more
詳しい情報はこちらhttps://t.co/YKhxwHVaHJ#nagiasu#凪のあすから
そういうわけで自前で諸々を手配しました。前回の聖地巡礼をしたときには私は奈良に住んでいて列車の時間さえ合わせれば片道4時間程度で行くことができたので、訪れる場所を絞ればなんとか日帰りでも行けたのですが、さすがに今回は片道6時間ほどかかるので余裕を持ったスケジュールを組みました。最終的には月曜日に休みを取って2泊3日のスケジュールとしました。
せっかくなので熊野市内で宿泊も手配したかったのですが、市内で宿泊できる施設のキャパシティをオーバーしていたのか予約できなかったので和歌山県新宮市(特急で熊野市駅から1駅20分、各駅停車なら30分)で宿泊することにしました。
1月13日(土)
社会人パワーで躊躇なく特急料金を払って行きました。熊野市駅までは名古屋駅から特急で3時間ほどです。
乗った列車です。前回乗ったときから名称が「ワイドビュー南紀」から「南紀」に変わったり、4両編成が基本だったところ2両編成が基本になったり、30年前の時代を感じる車両だったところ2023年の夏に車両がモデルチェンジされたりしました。
新幹線によく乗る人は分かると思うのですが内装は明らかに N700S と共通している部分があります。全席コンセント利用可能、Free Wi-Fi あり、ということでスマホで時間をつぶしたい現代っ子でも心配いりません。ただし Free Wi-Fi も携帯電話もトンネルの中ではだいたい繋がりません。
車両がモデルチェンジしたことで気を付けないといけなくなったことがあります。それは座席の配置です。名古屋から熊野市方向への南紀ではD席が海側の席です。車両がモデルチェンジする前はA席が海側だったらしく、インターネット上の情報が混在しています。私はこれに気付かず海側と反対の席を予約してしまいました。逆に熊野市から名古屋方向への南紀ではA席が海側です。
前回訪れた時と変わらず新鹿の海水浴場はきれいでした。
熊野市駅も相変わらずでした。
まずは熊野市観光案内所に行きました。1階の熊野市観光協会は道の向かい側の建物に入っていたと記憶していたのですが移転したようです。
目的はこれ!グッズも買いました。
観光案内所の2階では凪のあすから10周年記念展が開催されています。
この場所では普段は熊野大花火大会の展示が行われているようです。
展示を駆け足で見た後には列車で3駅戻って新鹿に向かいました。凪あすファン交流会による非公式の聖地巡礼ツアーに参加するためです。
新鹿駅のひとつ前の波田須駅で、二木島の巡礼ツアーに行っていたグループと合流しました。「15名程度乗り込んでくる予定なのでそこで合流しましょう」と言われていたのですが、実際には30名近く乗り込んできたように思います。波田須駅は無人駅で、三重県統計書によれば一日の平均乗車人員が十数名程度のところ、一度に普段とは異なる人数が乗り込んできていたので地元の高校生が困惑していました。
新鹿駅も普段は無人駅です(花火大会の時だけ駅員が派遣されてくるらしい)。ワンマン列車のため、運転手さんに整理券を渡して現金で運賃を支払うシステムですが、このときも運転手さんが困惑していたような…
アニメのキャプチャと一緒に新鹿を案内してもらいました。
ここの干物のお店は前回も開いていなかったのですが、夏の海開きしている間だけ開いているらしいです。
清七屋ストアーは営業していました。飲み物を買っている人もいました。
海水浴場では「海の色を巡りに」展で購入したアクリルスタンドと一緒に記念撮影。
熊野古道を歩いて波田須まで移動しました。熊野古道の中でも新鹿と波田須の間は比較的穏やかな山道なので、これくらいの険しさを想定して熊野古道のほかの山道を歩くと後悔するとのことです。
波田須では新鹿小学校波田須分校(旧波田須小学校)の校舎を見学させていただきました。この学校は19年前から休校中という扱い(あくまで廃校ではない)で普段は入ることができない場所となっています。
いつの日か再開されるときのために校舎は維持されているものの、何度も訪れている人によれば以前は無かった亀裂が入っている箇所があったり、ここ数年のうちに崩れたりしている箇所があるとのことでした。来年で休校から20年であり、波田須町の集落と新鹿をつなぐ唯一の道路に面しているということもあって、校舎の維持に関して今後どのような判断が行われるかは分かりません。いつか行きたいと思っている方は機会を逃さないように行動することをおすすめします。
この後は天女座にお邪魔させてもらい、TIKTOK で配信している演奏を鑑賞させていただきました。
「凪のあすから」のファンの皆様のために、TIKTOK配信中
— 矢吹紫帆 (@tennyoza2014) 2024年1月13日
ミミズクくーちゃん演奏中飛びまくりん。 pic.twitter.com/0t9WkcuxQq
このあとは波田須駅から新宮駅の宿へ。お刺身を堪能したり熊野地域の柑橘系のお酒を楽しんだりしました。
1月14日(日)
トークショーの前後でデジタルスタンプラリーで指定された観光スポットを回ることにしました。午前中は海ひかりと鬼ヶ城センターに行きました。
昼食をとろうと思っていたお食事処は開いていなかったので海辺でめはり寿司を食べました。
昼過ぎからは10周年記念トークショーに行きました。開場時間近くになると熊野市駅前は聖地巡礼マップを手にした若い人で賑わっており、あっちにもこっちにも凪のあすからのファンだらけ、という状態になっていました。
会場は熊野市民会館でキャパシティは760名です。
トークショーの内容については Twitter でかんたんにまとめてくれている人が何人かいるのでそちらにお任せします。
前日の非公式聖地巡礼ツアーのとき、参加者の間で「どれくらい席が埋まるのだろうか」と心配する声が上がっていました。凪のあすからが素晴らしい作品であることを信じて疑わない熱心なファンの間でさえそういった不安の声が上がっていたのです。しかし実際に会場に行ってみるとほとんど空席はなく、トークショー内での発表では参加者は700人とのことでした。美浜町(熊野市の隣)出身の東地和生美術監督も「はるばる遠いところようこそお越しくださいました」「熊野でやると聞いたとき『嘘でしょ!?』と思った」という旨のことを話されていたくらいですが、これだけの人が集まったということで凪のあすからの根強い人気を再確認しました。
トークショー後は引き続きデジタルスタンプラリーで指定されている獅子巖(ししいわ)と花の窟(はなのいわや)を見に行きました。
花の窟の近くの道の駅ではいろいろなお土産を買うことができます。
観光協会でデジタルスタンプラリーの景品の缶バッジとアンケート回答の景品のポストカードをもらいました。
1月15日(月)
最終日は宿泊した新宮市の観光スポットを訪れました。
昼食にはこの地域の名物であるさんま寿司を頂きました。おいしいのでふるさと納税で取り寄せようかな…
美しい海も見納めです。
マタアオウネ! #凪あす10周年 pic.twitter.com/IGaY0JlFVM
— しょラー (@shora_kujira16) 2024年1月15日
メディアの反応
地域紙である吉野熊野新聞では10周年記念イベントについて一面で取り上げられていました。
おわりに
これまでの熊野市の聖地巡礼では凪のあすからの空気感を感じることができ、世界遺産の一部となっている観光スポットを楽しむことができたものの、公式にコラボして何かが行われていたわけではなかったので、何かあればいいのにな、と思っていました。今回このように大きな形でコラボが行われたことで「何か少し物足りないような気がするなぁ」と思っていた気持ちに区切りをつけられたように思います。熊野市を頻繁に訪れることは難しいですが、ふるさと納税などで細く長い関係が続けていければいいですね。そして凪のあすからはこれからも応援していきたいと思います。