MS Wordで論文を書くことを強いられているんだ! Vol.2
前回
数式ツール
Word 2007以降かなり使いやすくなっているのだが,インライン数式を多用するような場合にはさすがにLaTeXのほうが使いやすいと思う。同意できない人は以下の文をWordで入力してみてほしい。
$adj(v)$は頂点$v$に隣接する頂点集合,$deg(u)$は頂点$u$の次数,$N$は頂点数である。$d$はダンピングファクタと呼ばれる係数で今回は$0.85$に設定する。
インライン数式ではなく独立数式の場合は数式番号を付ける必要がある。数式番号の実現方法にはタブを使う方法と1行3列のテーブルを使う方法の2種類があるが,後者の1行3列のテーブルを使う方法を勧める。タブを使う方法は数式が強制的にインライン数式スタイル (高さを小さくするスタイル) になってしまうため,ほとんど使いものにならない。1行3列のテーブルを使う方法はすごく面倒な方法だと思うかもしれないが,テンプレート化してしまえば意外と使いやすい。詳細は以下のページを参照。
禁則処理
ファイル → オプション → 文字体裁 でルールを変更できる。
標準の行頭禁則は!%),.:;?]}¢°’”‰′″℃、。々〉》」』】〕゛゜ゝゞ・ヽヾ!%),。:;?]}。」、・゙゚¢
高レベルの行頭禁則は!%),.:;?]}¢°’”‰′″℃、。々〉》」』】〕ぁぃぅぇぉっゃゅょゎ゛゜ゝゞァィゥェォッャュョヮヵヶ・ーヽヾ!%),。:;?]}。」、・ァィゥェォャュョッー゙゚¢
標準と高レベルの差分はぁぃぅぇぉっゃゅょゎァィゥェォッャュョヮヵヶーァィゥェォャュョッー
高レベルにも含まれていないが,行頭禁則に設定されることが多い文字としてンン
があるのでユーザー設定で追加した方が良いかもしれない。ん
を設定するのはさすがにやりすぎだと思う。